2002/02/08(Vol.96)号「腰の痛み(2)」

●麻酔科のお話

皆さんこんばんは。旭川は雪が溶けて春先のような景色です。今こんなに溶けていていいのでしょうか。今年は冷夏かな。

興部消防の論文が全国雑誌に掲載されました。これは快挙です。雑誌名は「プレホスピタル・ケア」。救急救命士を対象とした、消防関連としてはかなり高度な雑誌です。しかも硲智幸、今井睦と2編もいっぺんに出ました。GMマイクさんとビッグマウスさん、ぜひ二人に取材してよろこびの声を掲載してください。また、「今週の興部」にも取り上げてください。楽しみにしています。

腰痛の話2

代表的な腰痛としてギックリ腰があります。これは多くの方が経験されていることでしょう。イギリスでは「魔女の一撃」と言い、この腰痛を良く表現しています。みなさんが言うギックリ腰にもいろいろ種類があります。椎間板ヘルニアや腰椎の変形が原因となっているもの、筋肉が原因となっているものなどです。まれにはおしっこの石をギックリ腰と表現することもあります。医者は腰が急に痛くなったことと、他の病気の可能性がないことからギックリ腰と診断します。カルテには普通「腰椎捻挫」と書きます。捻挫ですから、背骨を支えているスジを伸ばすことによって起こるのが原因と考える立場です。しかしギックリ腰の全てがスジによるものではないことから、急に腰が痛くなったと単純に考えて「急性腰痛症」と病名をつける医者もいます。

ギックリ腰は予防が肝心です。よくギックリ腰は癖になると言いますが、確かに2回以上経験のある人では3回目は必ず経験するような気がします。きっとギックリ腰に弱い体質なのでしょう。痩せている人のほうが太っている人より症状が重いような印象も受けます。腰痛はひどいのだが足の痺れもないし、かといってすっきりしない場合にはコルセットや牽引療法が勧められます。牽引はいつも抑えつけられている椎間板をのびのびさせてあげるだけでなく、痛くても動かなければならない腰を固定することによって短時間でも安静を与える役割があります。また、麻酔科外来では直接腰に注射をして痛みを取ることを行います。痛みを取ることにより血の巡りを良くし、自分の持っている回復力を高めるのがその目的です。人によっては楽になったといって目一杯動き回る人もいますが、痛みがなくなったからといって病気もなくなったのではないので、家で安静にするようにしてもらっています。

玉川 進(たまかわ すすむ)

旭川医科大学第一病理学講座


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