2002/03/01(Vol.99)号「腰の痛み(5)」

 旭川ではインフルエンザが猛威を振るっています。私のところの小学校でも学校閉鎖になりました。さて、お願いしていた硲智幸・今井睦両人のインタビュー楽しく拝見しました。今井睦の座右の銘が「強行突破」というのは言い得て妙です。この論文のきっかけとなった「興部進歩の会」も4月に復活することになりました。詳しく決まりましたらこのメルマガで紹介いたします。

腰の痛み

年齢を重ねると腰の骨も変形してきますし、椎間板(背骨の間の軟骨)もつぶれてきます。このため若いときとは違った症状が出てきます。典型的なのは、長いこと歩くと足がしびれてくる、前屈みになるか椅子に腰掛けて休むとまた歩けるという症状です。休まないで歩ける距離はだんだん短くなっていき、ひどいと10メートルの人もいます。これは足にいく神経が変形した腰骨に押されて起きる病気で、脊柱管狭窄症と言います。背中を伸ばして歩くと背骨が神経に押しつけられ足がしびれてきます。前屈みになれば腰骨は神経から離れ、しびれは取れます。こういう人でも前屈みになってこぐ自転車ならいくらでも遠くに行くことができます。年を取ると人は自然と前屈みになり杖をつくようになるのは自然の成り行きです。足のしびれの患者さんがきた場合には、しびれている範囲を確かめたあとに腰を診ます。背骨がずれている場合には触っただけで分かることがあります。レントゲン写真では骨の変形のようすや椎間板の減り具合を観察し、また足の神経が骨で押されていないか確かめます。農業や林業など若い頃に重労働をした方は、ほぼ例外なく骨が横にはみ出ており、それが神経を押しています。女性では背骨が腹側にずり落ちている人もかなりいます。

玉川 進(たまかわ すすむ)

旭川医科大学第一病理学講座


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