2002/04/26(Vol.107)号「肩の痛み(3)」

●麻酔科のお話

 皆さんこんにちは。この連載を読まれる頃には、OPS勉強会も終わってい
 ます。どんな勉強会だったかは、ビッグマウスのレポートがあると思うので
 そちらをお読みください。

 肩関節の痛み3

 60歳を過ぎると五十肩はほとんどいなくなります(うまいこと名前を付け
 ていると感心します)。それに変わって多くなるのが、肩の骨を包んでいる
 白い袋が破ける腱板断裂です。この病気を知っている患者は今まで1人もい
 ませんでした。
 高齢者が雪はねやスコップを使った後、たまには家の掃除をした後に肩が痛
 くなり、そのまま何ヶ月も治らずに痛くて肩が上がらない人の多くがこのケ
 ガです。ケガですから普通はきっかけがあって、直後から痛みと動きづらさ
 を感じます。きっかけとなる出来事を思い出せない人が半分くらいいますが、
 時間が経って忘れてしまっているというのが正直なところでしょう。症状は
 腕を横に広げたときに肩より上に腕が上がらないことで、上げようとしても
 痛みと脱力で全く上がりません。これは肩を上げる筋肉によって傷口が広が
 るためで、他人に腕をもってもらうと難なく上がります。痛みは肩先もしく
 は少し腕側に下がったところに感じます。軽い場合には動かしたときのみの
 痛みですが、ひどくなると寝てても痛いし肩全体が痛くなります。

玉川 進(たまかわ すすむ)

旭川医科大学第一病理学講座


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