2002/05/10(Vol.109)号「肩の痛み(4)」

●麻酔科のお話

 皆さんこんばんは。もう桜も散りそうです。ゴールデンウイーク、どちらか
 に行かれたでしょうか。私は帯広に行ってモール温泉に入ってきました。
 OPS(興部進歩の会)の第7回勉強会が4月24日に地域産業振興センタ
 ーで開かれました。参加者は36名、札幌や滝川からも興部の熱い情熱を味
 わいに来てくれました(滝川の参加者はこの★ウィークリーおこっぺ★の購
 読者です)。参加者は一様に興部消防の情熱に打たれて帰ったようです。

 私が打たれたのは興部消防の支署長のひとことでした。矢野政一支署長には
 OPSの会長も兼任していただいていますが、残念なことに来年で定年です。
 町外の参加者が「会長が定年し引退したらOPSはどうなるのですか」と聞
 いたところ、

 「OPSは残す。次の支署長にしっかり申し送る。」

 初めて矢野会長と会ったときに受けた印象は、「普通のオジサンだな」とい
 うものでした。ごく普通の、火災が一番で救急は何番目かのどこにでもいる
 オジサン。消防に医者が尋ねてくることに当惑している、小さな消防の管理
 職。それが一年あまりでこのようになるとは私には想像ができませんでした。
 考えてみれば、矢野会長の救急に対する考えはだんだん強固になっていった
 ようです。初めて支署長室でお話を伺ったときにはこの町の救急体勢をどう
 構築していくかVisionは感じられませんでした。それが、何回かOPSを開
 き町外から著名な救急隊員が多数訪れるに連れて、自分の町の救急をどうし
 ていきたいか意見を聞くことが多くなりました。その意思の一つが救急救命
 士の新規採用であり、たたき上げの救急隊員の救急救命士研修所への派遣で
 す。あと1年、矢野会長にはますます頑張っていただかなくてはなりません。

 麻酔科のお話
 肩の痛み

 腱板断裂を完治させるには一つの方法しかありません。手術です。肩の筋肉
 を分け開いて、破れたところを縫い合わせるのです。しかし、これは若い人
 には無条件で勧めるのですが、70を過ぎるようなご老人には勧めにくいも
 のです。高齢になればなるほど運動領域が少なくて済みますし、手術を嫌が
 るようにもなります。そのため、高齢の方には手術以外に根治的治療がない
 ことを承知してもらった上で痛みを取ることを優先させます。痛いところに
 注射をして痛みを取る、関節内に潤滑油を入れて肩関節の滑りを良くする、
 風呂に入ったときには浮力を利用して方の運動をする、などです。人間は良
 くできたもので、肩が水平以上に上がらなくなっても馴れれば何の支障もな
 く生活できるものです。何ともない肩を使えばいいのですし、どうしても視
 線より上の物を取りたいときには踏み台を使えばいいだけです。その点から
 も痛みを取ることは大切なのです。

玉川 進(たまかわ すすむ)

旭川医科大学第一病理学講座


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