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161106 金澤義一(釧路消防) 求められているものに応える



金澤 義一

所属 釧路市中央消防署 東分署救助担当

役職 専門員


消防の拝命年  平成9年4月

年齢      39歳

潜水士資格取得 平成15年

趣味      ランニング、ロードバイク

1 人材を育成する

「人材育成」よく耳にする言葉ですがこれほど難しいことはありません。

教える立場の私達は、教官や講師ではなく現場の一隊員なのです。

皆、自分が先輩から教わった経験を基に試行錯誤し、部下への教育をしていることと思いますが、人は画一的ではなく同じ様に教えても同じ効果は出ません。また、教える側の意図を理解してもらえなかったり、教えたことに対して進歩がみられないことも多く、非常に労力と根気を必要とします。

だからといって、丁寧に事細かくすべてを教えることや多くをマニュアル化することは最善ではありません。自分で考えるという大切な能力を奪うことになるからです。興味を持たせ、自ら考えさせ、行動させる。これができたらおのずと人は成長していきます。

そして、人材育成については各職場や個人に任せるのではなく、組織を挙げて人材育成に関わる研修(OJT研修、マネージメント研修、コミュニケーションスキル研修、リーダーシップ研修、コーチング研修など)を積極的に取り入れ人材育成に携わる人間を育てることが必要なのです。


2 学ぶということ

若い職員に消防を志した理由を聞いてみると、驚くほど様々な答えが返ってきます。そして、仕事に対する考え方や意欲、またストレス耐性など人によってかなり幅があるように感じられます。きっと仕事をしていくなかで、理想と現実のギャップが大きかったり、仕事に対し前向きに捉えられない、職場に馴染めない、またこんなはずではなかったと感じることもあるでしょう。実際に近年、職場において残念ながら配置換えを余儀なくされたり、長期間職場を離れたり、また職場を去っていく若い職員が多くなった印象があります。この問題を「そういう時代」とか「現代病」という言葉で片付けてはいけないのです。

そのためにも皆さんに伝えたいことが2つあります。


・目的を持つ

漠然と教わるのではなく、「なぜ?何のために?誰のためにやるのか?」など常に理由と目的意識を持つとともに、身近な目標を掲げることが大切です。目標を設定し努力することで達成感や向上感が得られ、それがさらなる意欲をもたらします。また目標があれば上司、先輩からの指導や注意も素直に受け入れることができるのではないでしょうか。


・教わり上手になる

もうひとつは教えてあげたくなる人になること、すなわち「教わり上手」になることも重要です。「センスがいい」とか「飲み込みが早い」とかそんなことは関係ないのです。見られているのは取り組む姿勢だと思います。


「学ぶことは真似ること」この言葉を聞いたことはありますか?

「まなぶ」という言葉は、「まねる」と同じ語源であり、「まねぶ」とも言われていたそうです。自分が真似したいと思う人のやり方を「まねぶ」ことから始めるのは、学びの基本だと言います。まずは自分の考えやこだわりを捨てその人の考えや、やり方に浸かることから始めてみましょう。

しかし、いつまでもただ真似ているばかりでは、真似た人を超えることは難しいでしょう。そこに自分の考えや新たなものを付け加えオリジナルとして確立していけばいいのです。そうして技術は形を変えバージョンアップし継承されていきます。


「求められているものに応える」これこそが消防の本質です。人材育成の場においても同じです。教える側も教えられる側もなく、互いの立場や違いを認め求められているものに応え合うことが必要なのです。


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16.11.6/2:29 PM