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凸凹消防士の出来事

作)はりもっこり

 こないだの勤務の時、防火クラブの母ちゃん宅に資料回しに車で配達したの。事務連絡用の車ってワゴンタイプの大きいやつなの、大きすぎて小路には弱い車なんだ。で、細い道入ってUターンしようとしたら、できる場所なくてずっとバックして来たの。でも首痛くなったから、ちょっとした場所で、Uターンしようとしたら、みごと雪に埋まったんだ。四駆なんだけと、腹つかえて亀さん状態。

 右往左往してたら近所の、おっちゃん、かあちゃん子供達沢山出て来てさ、スコップやらロープやらたくさん持って来てくれて掘ってくれたの。俺、「消防に電話して、助け呼ぶから」って言ったんだけど、「消防に言えばお前が怒られるべ」って、であれよこれよと言う間に無事脱出できたんだ。

 深々とお礼する俺に、「しょんぼーにはしゃべねぇでける」(通訳 消防には言わないで内緒にしておいてあげるよ)って言われて、帰って来たの。でも、狭い町だし、すぐ話題になるから、一応上司に、車埋めて助けてもらったって軽く報告したのさ。そんで翌日家に帰ってきたら、カアちゃんに、「車埋めたべ?」って言われた。狭い、狭すぎこの町は・・・ なんでカアちゃん知ってるのよ。

 あの埋めたときってなんとも言えない脱力感だけど、脱出した時の爽快感は忘れられないよね。まして、みんなが協力して、一つの目的に向かって、押したり引いたりする行動、好きだな。恋愛と一緒だ♪


 いやぁ昨日の朝やけにむかむかいらいらして体調変だなぁーって思っていたんだ。その日は、町民に対しての消防の講演があってさ、少しだけ手伝いして。途中お腹痛くてトイレ行ったり、体は筋肉痛以上の全身の痛みがあって、なんだべなぁ?

 真っすぐ家に帰ればいいものを、近所のババ腰まげて雪かきしてるべさ、どれかぁさん俺やってける、スコップ貸せって。帰ってから、寝たんだけど、寒くて目が覚めてさ、ももしきはいて長袖のシャツ着て寝て、体温計ったら38度でしょ。体温計見た瞬間、なおさら具合悪くなった。

 嫁に仕事帰りにカロリーメイトとポカリをお願いして、買って来てもらったの。置いたらすぐ仕事に行ってしまって、まだ帰ってこないんだ。こんな時はやはりカアちゃんだ、大好きな甘酒作ってくれて、暖まってるー。イヤー寝込むくらいのやつって、久しぶりだわ。強気な俺も寝込むと弱気になるね。

 でもこのままじゃしょうがないんで、今日は地元の病院に行ってきました。医師に話し喉を見せると「風邪ですね」と即答。「下痢もしてます」と言うとお腹に聴診器をあて、「少し壊れてますね」って。

 「インフルではないですよね?」って言うと「じゃ検査してみましょうか?」ってナースに鼻から綿棒を突っ込まれて痛かった。「15分待ってね。あっこれ見てみな、ひし型マークが出たらインフルだから」って監視するように言われる。看護師に「なんかこれ妊娠の判定と同じでドキドキするわー」って言ったらゲラゲラ大笑いされた。

 結果ひし形はでないので風邪と判定、整腸剤3日分と風邪薬1週間とイソジンと熱冷ましの座薬を投薬され帰ってきました。

 元気そうに見える俺だって、病む事はあるんだ。


 今日さ、久しぶり隣町のスポーツクラブに行ったんだわ。そしたら、前から緊急走行の消防車来るの、俺あわくって火災案内電話したら、病院から出火っていうから、Uターンして現場いったべさ。

 まだ消防車1台しかいなくて、最先着の俺の車、ホース延ばすの手伝って、玄関見たら、寒空の下ナース半袖の白衣で患者を車椅子やら、ストレッチャーで雪道の悪路、運んでたから俺手伝ったんだ。したら、スポーツクラブで一緒に運動している知り合いのナースいて、「いい所にいた」って言われて、なんだかいっぱい手伝わされたんだわ。

 そしたらあちこちから田舎では見る事ができない、はしご車や救助工作車や指揮車などすごい数の消防車きて、病院関係者もきて、俺の役目終わったから、野次馬にまぎれてテレビカメラに映らないように逃げてたわ。

 やっぱり車には、長靴、防寒着、手袋など常備しておくべきだね。今日活躍したよ。これに応急処置グッツを車に積んでおけば最高だわ。

 それで活動中の何人かの顔見知りの隊員に、お前何してる?って聞かれて恥ずかしかったわ。ジャンバーのフードかぶって変装はばっちりだったのに・・・


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06.12.5/9:25 PM