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081205なりたい人、なれなかった人。

作)うりぼう


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 「将来、消防士になりたいと希望している生徒がいるのですが、その子の進路学習の一環として、そちらの職場にお邪魔させて頂いてもよろしいでしょうか?」7月の初旬、私の息子が通う高校の先生からこんなお電話を頂きました。聞けば、その生徒さんは小学校の時からうちの息子と同級生だった子で、高校3年生となったこの時期に、進路決定に向けての取り組みを本格化させているとのことでした。私は「消防士になりたい」という言葉を始めに耳にしたときから、すっかり嬉しい気持ちに満たされ、「そっかぁ、わんぱく坊主だったあの子が消防士を目指してるんだぁ。」と心の中でしみじみ思うと同時に、具体的な進路を未だ決められずにいる我が子に対して、ついもどかしさを感じてしまいました。

 それにしても、はっきりと、この職業に就きたいとか、この仕事がしたいと言える子は本当に立派なものだと思います。よく、子は親の背中を見て育つと言いますが、うちに子に限って言えばそうでもなかったみたいです(苦笑)。まっ、私自身も父親の仕事に対して憧れを抱くということは全くありませんでしたが。

 世の中には、数えきれないほどたくさんの職業がありますが、高校生くらいの年齢でそれらあまたの選択肢の中から一つを選び出すということは、実際大変なことだろうと思います。私も今でこそ、これが自分の仕事なんだという思いで消防士として、また、救急救命士として毎日働いていますが、高校生だった当時の自分は、将来の職業として消防士になるという考えなど微塵も持ってはいませんでした。

 そんな私が、高校卒業後の進路として思い描いていたことは「科学者(研究職)」になるというものでした。まだ夢見ることを許されていた私は、高校1年生の時に志望校を決め、2年生の時点で希望の学部を絞り込みました。それなりに難関と言われていた大学を目指していたので、部活動に励みながらも寝る間も惜しんで勉強しました。夢があったから、目標があったから、辛いと感じた時も頑張ることができました。

 しかし、3年生の春、逃れられない現実と向き合うことになりました。父の失業。貯えもほとんどなかった我が家の家計は、たちまち火の車となったそうです。その頃の話を、母は最近になって私にしてくれました。収入が途絶え、母はそれまで以上に遅くまで働き、高校の授業料を支払うのもやっとだったと教えてくれました。大変な思いをしながらなんとか生活を維持させていた母にとって、20年以上も前の出来事にもかかわらず、それはまるで昨日のことのように思い出されるようでした。今にして思うと、そのとき一番辛い思いをしたのは、父であり母であったのだろうと思います。父も母も、家庭の事情で中学校を卒業後すぐに働きはじめた人でした。私は進路を就職へと変え、公務員(町村職員)試験を受けて今の仕事に就きました。

 大学に進学したかった気持ちは、今も変わらず心の奥にあります。そして、今でもその夢を諦めてはいません。


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10.5.16/5:49 PM