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091222救急車は本当に必要な時に・・・

作)ポジティブ・スパイラル

 昨日、町内会対抗ミニバレー大会があり参加してきました。

 開会式ではうちの町内会長が「充分に準備体操をして怪我のないよう、また親睦を深めて楽しんでください」
と挨拶されました。

 開会式が終わり、準備体操をして、試合順のくじ引きをして、いよいよ試合開始です。
 ポジチームすぐ試合でしたが、ポジは補欠だったので、そばで応援していました。

 すると、何人かポジのところに寄ってきました。
「消防のポジさん、あそこで会長さんが、転んで倒れているの・・・見てください」

 近くに行ってみると、足首を押さえた会長さんがいました。
 どうしました?と問うと
「ポジ君、レシーブをしようと足を前に出したところ、バキッと音がした。誰かに足首をトンカチで打たれたみたいな感触だった」
とポジに言ってきました。
(さっき会長の挨拶で怪我のないように・・・・って自分で言ったのに)
 あーアキレスやったなとおもい、そっと患部の左足首を触りました。アキレス腱が凹み、指が入り込むのがわかりました。

 ここからがポジの一人舞台でした。

 まずは、体育館の管理人がいたので、固定するものと三角巾と冷やす物を持ってきてもらうように依頼しました。

 それから野次馬がたくさんきて、「ポジ救急車を呼んだか?」と何度もしつこく言ってきました。「救急車を早く呼べ早く呼べ」の一点張りでした。とりあえず、野次馬は退いてもらい、ポジ、町の保健師、看護師、養護の先生で急遽「PTAディーマット」を編成しました。

 本人と話して、「救急車は本当に必要な人に使ってほしい」と言ってきたので、ここで応急処置をして、個人の車で病院に向かうとの事で了承を得ました。

 固定具がなかなかみつからず、野次馬がひょこひょこ現れてポジに「消防に行って救急車に積んでいる固定具を借りてこい」とか、色々と勝手なことを言われまして、とても現場では大変でした。

 受け入れ病院については、ポジがあちこちの病院に連絡して4件目でようやく見つけました。
電話口のナースがまた、くすくす笑ってました、

 (俺の訛がおかしいか?まっ、こっちは受け入れてもらう方だから短気おこさずに丁重に話さないと・・・・)

 すると、相手から「ポジちーん、私だよわかる?」ってポジの大腸ポリープオペの時にお世話になった美人看護師が電話の相手でした。

 あっだったら話は早い、さらに詳細に伝えて、受け入れてもらうようにお願いしました。

 本人とみんなに町内の病院は受け入れてもらえず、隣町まで行かなきゃないことを伝えました。

 するとまた野次馬は、「あそこの病院は診てもらえるんじゃないか」とか、「隣町ならあそこの整形が有名だ」とか、「受け入れ先の医者はどう」とか色々な勝手なことを言い始めたので、いい加減、温厚なポジも腹立ってきて、「日曜で病院受け入れが厳しい。このまま処置を継続して自家用車で向かう」ことを少し大きな声で伝えて、静かにしてもらいました。

 会長の息子さんに来てもらい、病院まで送ってもらう事に決めました。

 あとは体育館から玄関までの搬送手段だな?

 担架もストレッチャーも車椅子もないし・・・

 そうだ、キャスター付きの椅子で運ぼうと閃き、椅子を体育館まで搬送してもらうようお願いしました。

 椅子の後ろから沢山の野次馬が付いてきて、お祭りの行列見たくなりました。

 本人に病院の受け入れには美人ナースが待っていること、ポジの「これ」だからと小指を突き上げました。

 結局、バレーは白熱し、補欠で参加予定だったポジはいつの間にか主力メンバーで参加、試合も終わってみれば第3位と好成績で終えることができました。

 そんな翌日の今のポジ、ロボットみたく身体が自由に動きません。もちろん全身筋肉痛です、明日はもっと痛いのか・・・日を追うごとに痛くなるのが年齢を重ねた証拠なんだな。


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09.12.22/3:26 PM