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120610大学での講演会

作) ドム


 自分が高校生だったとき、大学受験を希望し進学コースで勉強、2つの大学を受験したものの、勉強不足がたたり不合格となってしまいました。その後フリーターとなり、アルバイトをしながら公務員試験を受け、高校卒業1年後に現在勤務している消防に就職することができました。それからは、大学とは全く縁がないまま20年が過ぎました。

 そんな中、以前地元病院でお世話になっていたA先生から連絡が来て「今度、医大生に消防の仕事について話してみないかい?」というお誘いでした。これは願ってもいないチャンスと思い「やらせてください!」と、あまり深くも考えず即答しました。

 話す内容が「消防の仕事」なので、全然余裕だろうとお気楽に考えていました。早速、スライド用の素材集めから始めました。スライド作りに関しては、以前から勉強会等でお世話になっているB先生に習って、写真を多く使い文字は少なめを基本に作りました。話の冒頭には、集まってくれる方の気持ちを掴むように笑えるネタなどを仕掛けるなど、準備は着々と進みました。

 今回自分が話すのは、医大の学生で組織する??研究会で毎月講師を招いて講演会をやっているということでした。何の気なしに前回は誰が講師をしたのか聞いてみました。そしたら聞いてびっくり、厚生労働省のOBの方が講師だという回答でした。国の医療を動かしている厚生労働省の方の次は、人口3千人に足らずの田舎の消防士?いやいや、お気楽に考えていたのだが、事の重大さにここで初めて気づきました。前回、誰が講師をしたかなんて聞かなきゃよかったと本気で思いました。おまけに20年前に大学を落ちた奴が大学生相手に話して大丈夫か?自己嫌悪に陥り、だんだん不安になってきました。

 それから数日後、講演会の日がやってきました。大学に向かう車の中、もうもう不安で一杯。駐車場に車を停めて大きく溜め息、「なんであの時、やりますって言ってしまったんだろう」と自問自答を繰り返します。でもここで逃げ出すわけにもいかず、気合を入れ大学の講演会場へ。会場には約30名の学生さんが集まってくれました。ここまで来たら開き直ってやるしかないと覚悟を決めて話し始めました。そしたら、予想に反して学生さんが自分の話を真剣に聞いてくれているのがよくわかりました。よしよし、これはなんとかなりそうだと手応えを感じながら話しを進めました。約50分間話してから質疑応答、すると学生さんから質問の嵐です。救急講習会では質問する人はほとんどいないのに、学生さんはやっぱ違うなあと感じました。無事講演会が終了、多くの学生さんから「面白い話、ありがとうございました」と感想をもらいました。この感想をもらえて、ほっとしたのとやってよかったと思いました。

 後日、勉強会でお世話になっているB先生に会う機会があったのでこのことを話したら、「大学で学生相手に話せる機会はそうそうないよ。それはラッキーだわ」と言われめちゃめちゃ嬉しくなりました。質疑応答で質問の嵐だったんですと話すと「それは話の内容が面白かったということだわ」とも話してくれました。不安を抱えて挑んだ講演会、大成功でした。この講演会を通じて人前で話す自信がかなりつきました。何事も経験ですね、やってよかったと思いました。

 ですが、もっと勉強して大学に入りたかったなあと20年目にして後悔したのも事実です(笑)

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12.6.10/8:53 PM