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120610小さな町の自主勉強会

作)スマイル

 JPTECやICLSなど、仕事ではなく自主的にセミナーを受講することが数年前から多くなってきました。またその頃から、各消防や医療機関等で自主勉強会などを立ち上げ、仕事だけでは補えきれない知識や技術を学んだり、他機関との合同訓練を実施したりと、取り組みを始めるところが増えてきました。

 この流れに乗って自分の勤務する町でも自主勉強会を立ち上げることになりました。きっかけは、医師が企画した医療関係者の顔合わせ懇親会(飲み会)です。小さな過疎の町なのに関係機関との繋がりは残念ながらあまりない状態でしたが、この顔合わせをきっかけに少しずつ繋がりができ始めました。その席では「町の医療関係機関の横の繋がりを強くしていき、各機関の職員が少なくてもお互いが連携し合おう」という話で盛り上がりました。その後、懇親会に参加してくれた方々と打ち合わせをして、自主勉強会を立ち上げることになりました。病院・保健福祉課・老人福祉施設・消防等々、町の医療関係機関のほとんどに賛同いただき、年に1・2回のペースで勉強会を開催することになりました。他の自主勉強会に参加したことのある経験を活かし、自分がこの会の事務局をやらせてもらうことになった。

 最初は、物珍しさや仕事からちょっとだけ離れた気楽さも手伝って、多くの方々に参加してもらえ、終わった後には「面白かった」や「楽しかった」などの意見をもらえるような順調なスタートでした。

 回を重ねる度に勉強会の内容を変化させ、講演会の聴講、体験型学習、職場での活動発表など色々なことをやって、参加してくれる方々に飽きさせないように配慮してみました。がしかし、その主催者側の気持ちとは裏腹にだんだんとマンネリ化していき、「自主勉強会なのに強制的に参加させられている」「自主勉強会なのに公共の建物を使っていいのか」等々、マイナスの意見が多くなってきました。回数が増えるとこういう意見が出てくるだろうとは思っていましたが、あまりの多さにこちらが凹んでしまうこともしばしばでした。新しいことを始めると、時間が経つにつれていろんな意見が出てくるものなんですね。あまりの批判に「この勉強会を始めなければ良かった」と正直思ったこともあります。

 そういうマイナス意見もありますが、この会をやって良かったと思えることが段々と増えてきました。以前は、ほかの職場へ行っても挨拶程度しかしていなかったものが、会話が弾むようになったり、お互いの職場のことに意見をすることなど全くなかったもの、意見を言い合える関係ができたり、頼みにくい仕事の協力依頼がスムーズになったり。以前に比べ人との繋がりが格段に大きくなったことがその時々に感じられます。

 自主勉強会はいろいろなことがあります。でも学ぶことの楽しさと各職場や人との繋がりの大切さを再認識させてくれます。仕事以外の新しいことを始めるには、とかく「面倒くさい」「別にやらなくたって」などを理由に、やらないことが多々ありますが、いざやってみると得るものがすごく多いと思います。この自主勉強会は自分にとって、貴重な人生経験の一つとなりそうです。この経験を今後に活かしていきたいと思っています。


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12.6.10/8:30 PM