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151109スランプ

作)傷心者


 みなさんは、文章を書く事が得意ですか?自分は、どちらかというと苦手なほうでした。しかし、街の広報誌に何度か原稿を頼まれ、「自分の文章で良ければ」と書いた文章が皆に褒められたことをきっかけに、自分の中で苦手意識が少なくなっていました。

 そんな中、再び街の広報誌担当者から連絡があり、今回は消防のPR記事を書いて欲しいという依頼がきました。ある程度内容を考え、シリーズ6回連載として提案。担当者と打ち合わせをしたところ、「お?、面白そうだね。この内容だと、いけそうだ。頼むね!」ということで、OKをもらいました。自分の中では、だいたい構成も考えていたので、まあ文章を書けばなんとなるだろうと、気軽に考えていました。

 それから1ヶ月が過ぎた頃、そろそろ原稿を書いてみようかと思い、PCのキーボードを叩き始めました。以前に書いた単発の原稿とは違い、今回は6回連載、何か勝手が違うなあとちょっと不安になりながら書き始めると、不安的中。「ん?、何か変だぞ。全く進まない」これは、まずい。連載1回目から躓いてしまいました。不安になる→締切がせまる→焦ってくる→マイナス要素が増えていきますます書けない。気づけば「負のスパイラル」に陥っています。

 「まずい、どうしよう?」このことを広報担当者へ伝えようと思いましたが、何の文章も書かないまま相談しにいっても埒が明かないので、とりあえず思いつくことを絞りだして書いてみて、その文章を叩き台にして話すことに。でも、この絞り出した文章は自分が読んでも全く面白くも何ともない。それでもその文章を持って担当者のところへ行ってみました。

 答えは予想どおり「浅いなあ。こりゃダメだ!」とショックな一言。その後「お前、もしかしてスランプに陥ってないか?まあ気にするな。おれも、書けないときあるからさ」あれ、文章を書くことが専門の広報誌担当者でも、そういうときがあるんだなあと思い、ちょっと肩の力が抜けたのですが、だからといって文章が書けるはずもありません。何とかしてこのスランプを抜け出さないと。

 気晴らしにテレビを見たり、ドライブに行ったり、趣味に逃げたり、色々なことをしてみましたが、原稿のことが頭から離れず、おまけにいいアイディアも浮かびません。「やばい。今回ダメかも?」という思いが強くなり、連載を断ろうかとも思い始めました。悩んだあげく、職場の数人に相談してみました。すると「消防の外に目を向けて」「ちょっと視点を変えたら?」「読む人のことを考えて」とたくさんのアドバイスをもらいました。その中のいくつかを下敷きに書いてみると、今まで悩んでいたのが嘘のようです。スラスラと言葉が出るようになりました。どうやら、スランプの原因は凝り固まってしまった視点にあったようです。いや?、もっと早く相談すればよかった。

 それなりに文章が書けたので、その原稿を持って広報誌担当者のところへ行ってみました。するとその原稿を読んで「お?、いい感じになったね。これでお前もひと皮剥けたな」良かったあ?。この一言を聞いてホッとしました。

 消防に勤務して20年、良くも悪くも視点が消防目線になってしまっている自分に気づかされました。立場を変えて眺めること、広い視点で物事を考えることを忘れてはいけないと思いました。それと今回も人に助けてもらいました。ありがたいです。人との繋がりを、今後も大切にしていきたいと思います。


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15.11.9/11:27 AM