OPSホーム>救急隊員日誌目次>170820靴をそろえようね。

170820靴をそろえようね。

作)ウルトラマン

 傷病者を布製の担架に収容して、玄関から搬出するときに気になったことがある。隊員の靴があっち向いたりこっち向いたり。傷病者の革靴、スリッパ、小さめの長靴はきっと子供のだろう。どれも先っぽが同じ方向を向いてちゃんと整列している。

 100年に1人出るか出ないかの天才は例外として、基本が出来ていないのにいきなり野球やサッカーの技術を教えても上手くなるはずがない。高層ビルがそうであるように、高く上に伸びれば伸びるほど、基礎工事は地中深く行う必要がある。

 何事も基本が大事だという話である。

 その「基本」は意外とシンプルなもので、例えば小学校1年生になるまでに身につけておくべきものだったりする。

 先日、友人から「魔法の日めくりメッセージ」をもらった。この作者は幼児教育の専門家で、その「魔法の日めくりメッセージ」も幼児向けに作られたものだが、大人の自分に出来ていないことがあまりにも多いことに気づき赤面してしまう。
 1枚目、「朝、歯を磨こう!顔を洗おう!」うん、これは出来ている。
 2枚目、「一緒に部屋を片付けようね。」おっと、ここからもう危ない。コメントの所に「部屋の乱れは心の乱れにつながります。片付けをすることで空間が整い、心も整理できるので良いエネルギーが部屋に充満します。」とある。
 「目を見てあいさつしてるかな?」というのもある。目、見てないかも。
 「お話は最後まで・・・」というのはどうだろう。「相手の話が終わるまでしっかり聴くことで、自分より相手を優先することが出来、注意深く聞き取る力、集中力が身につき・・習慣化すると人をまとめる力、リーダーシップ力につながります。」というコメント。この国のリーダーにも送りたいメッセージである。

 34枚目。お、あった。「靴をそろえようね。」
 「一度しゃがんで靴をそろえるのは、けじめをつけ、それぞれ物事にはルールがあることを認識する動作です。・・靴をそろえることで、けじめがつき、ルールを守ろうという意識が向けられます。」とある。そうだったのか。いくら急いでいてもルールはルールだ。

 「落ちているゴミを拾いましょう。」は51枚目に出てくるメッセージ。誰も見ていなくても、勇気を持って恥ずかしがらずに自分の意思を貫いて行動に移す。これが習慣化すると、「自尊心が芽生え、自分に自信が持て、何でもやってみようと挑戦できるようになります。」へえー。ゴミ拾いも奥が深い。

 コメントを含めて読んでいくと、単なるしつけの為の日めくりではないことに気づく。幼児向けではあるが、これは侮れない。と思った。
つまり、これらは人生の基本なのだ。何をするにしても、人生の基本を離れて成功はない。

 私は、靴をそれえられない仲間のために、このカレンダーを事務所に吊るすことにした。


OPSホーム>救急隊員日誌目次>170820靴をそろえようね。


http://ops.umin.ac.jp/

17.8.20/5:39 PM