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手技66:腹部の診察

聴診でも触診でも、経験しないとなかなか分からない。逆に一度典型例を経験するとそれ以降忘れることは絶対ない。搬送中でも時間を見つけてやってみることをお勧めする。

写真1
まず脱がせる。周りの人目を考慮して、救急車内で脱がせることも考える。
写真2
横から見て腹部膨満の程度を確認する。写真では講義で習ったままに水平面で見ているが、実際には斜めからでも膨満は分かる

(というよりかなり膨らんで蛙状にならないと見ただけで分かるようにはならない)

写真3
次に聴診に移る。器具を用いない触診や打診を先に行ってもいい。聴診器が冷たいと患者が驚くので手で暖めておく
写真4
聴診。大腸の走行に沿って聴診器をずらしていく。痛いところが分かっていればそこを中心に熱心に聞く。あまり聴診器を腹に押しつけると聞こえなくなるので注意する
写真5
触診。左右の手を重ね、指の腹でなぞるように押していく。痛くないところから触り、痛いところは最後にすること。痛いところを先に触ると特に子供ではは二度と触らせてくれない。

JPTECセミナーで経験すると救急隊員の触診はほぼ全員が痛い。仲間どうしで訓練して欲しい。

写真6
こんなに指を立てている人はまず見ない。
写真7
しかしこれだけ指を寝かしている人はよく見かける。これでは触っている部位が広がって場所の特定が曖昧になる。

JPTECプロバイダーマニュアルでは「手のひら全体で」と書いてある。痛みの有無だけならそれでもいいのかも知れない。

写真8
救急隊員が女性患者からあらぬ疑いをかけられないため、患者自身の手を患部に当てさせてその上から圧迫する方法もある。痛い部位を確認するのに有効。
写真9
打診。通常目的とする場所に中指の腹を当てる
写真10
腹に置いた指の爪のすぐ下を目がけてもう一方の中指の指先を当てる
写真11
高さはこれくらい。当てるほうの手首を効かせる。腸に空気が溜まっていればポンポンと音がする。
写真12
絞扼性イレウスで腸の蠕動運動が亢進している時はカランカランと金属音が聞こえる。風船に水を入れて振った時の音に似ている

(と思う。モデルとなった本山りえは「ドンドンとしか聞こえない」と怒っていた)

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06.7.8/4:06 PM